ちょっと贅沢に、いつもと違うウイスキーが飲みたい!
せっかく奮発するのなら、とにかく美味しいウイスキーがほしい!
今回は10,000円以下で買える、自分にも贈り物にもぴったりなウイスキーをご紹介します。
3,000円以下で買えるコスパの良いウイスキーを知りたい方は、こちらでご紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね。
それでは、いってみましょう!
目次
まずは高いウイスキーと安いウイスキーの違いを知ろう
ウイスキーにはもちろん、高いものもあれば、安いものもあります。
なぜ価格に大きな違いが生まれるのか、簡単に解説していきます。
1-1. 原料の品質の違い
ウイスキーの原料は、ウイスキーの種類によって異なります。
例えばスコッチウイスキーは、原料にモルトウイスキー(大麦の麦芽)とグレーンウイスキー(穀類)を使用しています。
バーボンウイスキーは、トウモロコシが主原料です。
安いウイスキーでは、価格を抑えるために原価の安いグレーン(穀類)を多く配合していることがよくあります。
一方、高いウイスキーでは、原価の高い原料を使用していることが多いため、必然的に値段が高くなるのです。
シングルモルトウイスキーなどが比較的に高価なのも、こういった理由があるからなんです。
ちなみにシングルモルトウイスキーとは、「単一蒸留所で造ったモルトウイスキー」を、複数の樽から瓶詰めしたウイスキーのことをいいます。
混ぜものなし、ということですね。
1-2. 熟成年数の違い
安いウイスキーは熟成年数が短いものが多く、高いウイスキーは熟成年数が長いものが多いです。
熟成年数は長くなればなるほど価格が高くなる傾向があります。
蒸留所にあるウイスキーを貯蔵する倉庫のスペースには、もちろん限りがあります。
熟成が長いということは、ウイスキーを長く貯蔵しておく必要があるので、生産の回転率は下がってしまいます。
また、長く熟成をさせていると、ウイスキーが揮発(蒸発)して、容量もアルコール度数も低下していきます。
これを天使のわけまえ(天使の取り分)といって、天使にウイスキーの一部を献上することによって、ウイスキーがさらにおいしくなっていくと言われています。
ただ、容量が減るということは、出荷できるウイスキーが減ってしまいます。
また、環境の変化によっては、出荷できずにブレンド用に使うことになる樽もでてきます。
こういったロスの発生や、熟成途中での詰替えなどの作業の手間がかかっているため、熟成年数の長いウイスキーは価格が高いのです。
1-3. 生産力と需要と供給の違い
需要と供給の影響はとても大きいです。
同じ地域で同じ熟成期間で作られたウイスキーでも、人気のある銘柄は高い価格になり、あまり人気がなかったり、大量生産をしているウイスキーは価格が比較的安価になる傾向があります。
もちろん安いウイスキーにも、美味しいものはたくさんあります。
あくまでも、高いウイスキーと安いウイスキーの違い、ということですね。
それでは、10,000円以下で買えるおすすめのウイスキーを紹介していきます。
2. 10,000円以下で買えるおすすめのウイスキーの分布図
いざ、ウイスキーを買おうと思っても、味の予想をするのは難しいですよね。
今回は、この記事で紹介するおすすめのウイスキーを分布図にまとめてみました。
甘口や辛口のウイスキーを選びたいときや、スッキリしたウイスキーが飲みたいときなどの目安に使っていただけたら嬉しいです。
分布図で見てみると、一目でウイスキーの個性が分かるので、選びやすいですよね。
次は、各ウイスキーについて詳しく見ていきましょう。
3. 10,000円以下で買える!おすすめのウイスキー10選!
厳選に厳選を重ねたウイスキーたちを、ぜひ試していただけたら嬉しいです!
おすすめ1:AULTMORE(オルトモア)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:46度
- 価格:約5,600円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、水割り
甘さ
クセ
口当たりはオイリーでいて、軽めです。
香りはとてもフレッシュで、レモンを感じます。
味わいは甘めです。
余韻もオイリーで、バニラの風味が心地よく舌に残ります。
とにかくバランスが良くて、甘みは強いものの、甘ったるさは全くと言っていいほどありません。
アルコール感もほとんどなく、質が高い味わいというものを体感できるウイスキーです。
おすすめ2:GLENROTHES SELECT RESERVE(グレンロセス セレクトリザーヴ)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:43度
- 価格:約5,500円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、水割り
甘さ
クセ
口当たりは柔らかく、まず最初にバニラがふわっと感じられます。
一瞬甘口に感じられますが、後味は非常にドライです。
香りはとても華やかで、柑橘系のフルーティーさがあり、どこか遠くでバニラを感じます。
味わいは辛めです。
複雑な味わいが非常にバランス良く調和されています。
初心者にも上級者にも自信を持ってオススメできる1本。
おすすめ3:WOODFORD RESERVE(ウッドフォードリザーブ)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:43度
- 価格:約3,600円/750ml(2020年3月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハイボール
甘さ
クセ
口当たりは香ばしく、メイプルやカラメルっぽい味わいを感じることができます。
華やかな香りで、バナナのような甘い香りがします。
香りに反して甘さはやや控えめです。
樽感をしっかりと感じられますが、バーボン特有の粗々しさは控えめです。
落ち着いた味わいのバーボンが飲みたい人にオススメです。
おすすめ4:AMAHAGAN Red Wine Wood(アマハガン レッドワインウッド)
- 原産国:日本
- アルコール度数:47度
- 価格:約5,900円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、水割り、ハイボール
甘さ
クセ
AMAHAGAN。
逆から読むと”ナガハマ”。
滋賀県の長濱蒸留所で作られているウイスキーです。
口当たりは軽く、ぶどうのような甘みを感じます。
華やかな香りで、赤ワインのような香りを微かに感じることができます。
スっと飲める軽さがありますが、クセがないわけではなく、むしろ独特なものがあります。
余韻は長めで、まさにワインとウイスキーの両方の味わいを楽しめます。
クセがありながらも、オンリーワンなウイスキーを飲みたい方にオススメです。
おすすめ5:BASIL HAYDEN’S(ベイゼルヘイデン)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:40度
- 価格:約4,400円/750ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、ハイボール
甘さ
クセ
香草を感じさせる口当たりから、後味に心地よい甘さが広がります。
ウッドの香りが強く、まるで木材所にいるような感覚を味わえます。
重厚感がある味わいというよりは、軽やかで華やかな印象です。
加水をするとさらに華やかになり、水とのきれいな調和を感じることができます。
ちょっとピリっと胡椒の辛味を感じ、やや酸味も感じることができます。
甘みがありながらも、ピリっとした辛味を求める方にオススメです。
おすすめ6:竹鶴(たけつる)
- 原産国:日本
- アルコール度数:43度
- 価格:約6,200円/750ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、水割り、ハイボール
甘さ
クセ
マッサンというドラマで、一躍有名になったニッカウイスキーの竹鶴。
口当たりはしっかりとした輪郭で、ドライさも感じることができます。
洋梨のような香りが目立ち、どことなくシナモンを感じます。
しっかりとした味わいで、ハイボールなどの割り物と相性がいいです。
甘みが目立つ反面、後味はやや荒さが目立ちます。
少しクセのあるジャパニーズウイスキーを楽しみたい方にオススメです。
おすすめ7:WILD TURKEY RARE BREED(ワイルドターキー レアブリード)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:58.4度
- 価格:約4,300円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック
甘さ
クセ
口当たりは、上質な甘さとバーボンの荒々しさが両立され、ガツンときつつも、柔らかさがあります。
トウモロコシの香りが心地よく香ります。
通常のワイルドターキー8年をさらに上質にしたと表現すべきなのか、別もののウイスキーと紹介をするのかが難しいところですが、強い印象としては気位の高いバーボンといった感じです。
ダイレクトにバーボンの旨味を味わいたい方にオススメです。
おすすめ8:KILKERRAN(キルケラン)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:46度
- 価格:約5,200円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、ハイボール
甘さ
クセ
口当たりはややオイリーでいて、塩気を感じます。
香りは爽やかで、香草を思わせます。
やや軽めの味わいで、柑橘系の甘みと酸味が舌に残ります。
どこか牧草にいるかのような体験ができ、アルコール感はほとんどありません。
特徴的な味でありながら、爽やかで飲みやすいウイスキーです。
おすすめ9:MACALLAN(マッカラン)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約7,100円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
甘さ
クセ
強烈な甘さを感じる口当たりで、カラメルソースを思わせます。
香りも甘やかで、メープルシロップを感じます。
複雑で質の良い甘みが上品に感じられ、キャラメルのような粘性を味わうことができます。
ファーストインパクトに甘みを感じますが、後味にはコーヒーのような苦みがふわっと感じられます。
シングルモルトのロールスロイスと言われる、マッカラン。
初心者の方に、ぜひ一度飲んでいただきたいウイスキーです。
おすすめ10:Blanton’s(ブラントン ブラック)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:40度
- 価格:約6,600円/750ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック
甘さ
クセ
口当たりは柔らかく甘めでクセがなく、後味も優しいです。
香りはカラメルソースのようでいて、バニラがふわっと香ります。
バーボンらしさも存分に感じることができますが、とにかくクセがなく、初心者の方にもオススメです。
キレがよく、甘さの奥にちょっとした辛口感が顔を覗かせます。
上品でありながらも、上質な香ばしさも感じることができる、万能な1本です。
今回は、ちょっと贅沢でいて、プチ高級なウイスキーたちをご紹介させていただきました。
実際に私が飲んでみて厳選したウイスキーですので、みなさまが飲んでみたいと思ったウイスキーがあったらすごく嬉しいです。
みなさまが美味しいウイスキーに出会えることを願っています♪