【KAVALAN】カバランNo.1の特徴・味・香りを徹底レポート!飲み方別にご紹介!!

KAVALAN カバラン No.1の特徴、味、香りのまとめ

新進気鋭な蒸留所「カバラン」が贈る、ニューワールドのウイスキー。

ニューワールドとは、世界5大ウイスキー以外のウイスキーの総称です。

ニューワールド 世界5大ウイスキー
  • インド
  • 台湾
  • オーストラリア

など。

  • ジャパニーズ(日本)
  • スコッチ(イギリス)
  • アイリッシュ(アイルランド)
  • アメリカン(アメリカ)
  • カナディアン(カナダ)

カバランは、台湾で造られたウイスキーなので、ニューワールドにカテゴライズされるというわけですね。

韓国や中国でもウイスキー人気が高まっていますが、そのなかでも、造り手として大きな注目を浴びているカバラン。

さっそくその味を詳しく見ていきましょう。

「カバラン ディスティラリーセレクト No.1」の特徴・味・香り

ストレートで飲んだ際の特徴

カバラン ディスティラリーセレクト No.2 飲み方 ストレート

香りは澄んでいて、熟れた南国のフルーツを感じられます。
奥には甘いコーヒーやバター飴のような香りが顔を覗かせます。

口当たりはとても柔らかく、軽やかです。
どこか遠くにアルコールを感じるものの、刺々しさは一切ありません。

粘性はほとんどありませんが、余韻は濃厚でやや長め。

ビターチョコレートのような甘くビターな味わいとバニラが感じられ、後味には樽の個性が主張してきます。
とてもバランスが良く、バターのようなまろやかさに、さまざまな風味が閉じ込められている印象があります。

ちょっとオイリーでいて、深みのある味わい。
じっくりと腰を据えて楽しめる、完成度の高い1杯です。

ロックで飲んだ際の特徴

カバラン ディスティラリーセレクト No.2 飲み方 ロック

キリッと冷やして飲むことにより、かなり軽やかなウイスキーに変化します。

風味がやや弱くはなりますが、樽の個性はしっかりと感じることができます。
もちろん、甘くビターな味わいや、バターのようななめらかさは健在です。

程よく加水されたことにより、甘みが黒糖のように感じられます。
かなりしっかりとしたコクがあるので、ゆったりと楽しむことができますよ。

ストレートに比べて、味の濃さはやや弱くなるものの、より爽やかな甘みを感じられる1杯です。

水割りで飲んだ際の特徴

カバラン ディスティラリーセレクト No.2 飲み方 水割り

ロックよりもさらに加水されているにもかかわらず、味の輪郭がハッキリと感じられます。

とても軽やかな口当たりで、ビターさはほどよい風味へと生まれ変わります。
バターのようなオイリーな味わいも、より軽くなり、後味にフワっと樽の個性が顔を覗かせます。

やや長めだった余韻は、少し短めになり、さっぱりとした印象に。

程よいコクと甘み、そして樽の個性をお楽しみください。

ハイボールで飲んだ際の特徴

カバラン ディスティラリーセレクト No.2 飲み方 ハイボール

口当たりはしっかりしていて、トロピカルな甘みを心地よく感じられます。
飲み進めると、後味にバター飴の風味とビターさが顔を覗かせます。

どっしりと芯がある味わいのハイボールで、余韻はかなり長め
コクがあるハイボールが飲みたいときに、ピッタリな1杯。

甘みはどこか黒糖に似ているので、黒糖が好きな人に特にオススメ。
ハイボール特有のさっぱり感はそのままに、まろやかさもプラスされていて、ゆったりと飲むことができます。

「カバラン ディスティラリーセレクト No.1」の味わいまとめ

カバラン ディスティラリーセレクト No.2 試飲の様子

熟れたトロピカルフルーツ、奥に甘いコーヒーバター飴のような香りが印象的。

口当たりはとても柔らかく、バニラをまとっています。
後味にはビターチョコレート樽の個性を感じられ、とてもバランスが良いです。

バターのようなオイリーな仕上がりで、複雑な味の層を、見事にまとめあげています。

余韻は濃厚でいて、やや長め。

落ち着いた味わいですので、ゆったりと楽しむことのできる1本です。

カバラン ディスティラリーセレクト No.1 ボトルの写真

  • 原産国:台湾
  • アルコール度数:40度
  • 価格:約4,200円/700ml(2021年4月現在)
  • おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール

「カバラン蒸留所」とは

金車グループ キングカー ロゴ

カバラン蒸留所は、2006年、台湾東北部の宜蘭県(ぎらんけん)に設立された、台湾初のウイスキー蒸留所です。

ちなみに「カバラン」とは、かつて宜蘭県辺りに住んでいた先住民の呼称だそうです。

カバラン蒸留所を所有しているのは、台湾の飲料メーカー「金車グループ(キングカー)」。
「いつか台湾でウイスキーを造る」という目標を、金車グループ(キングカー)の李添財董事長(ティエンツァイ・リー会長)が抱いたのが1970年代。

今では数々の賞を受賞するまでに至りました。

金車グループ(キングカー)は、もともと缶コーヒーや乳飲料を中心とする老舗食品メーカーで、バイオ産業に参入していました。
そのため、ウイスキー用酵母の開発などもスムーズに行えたそうです。

ちなみにボトルキャップに刻印されているマークは、金車グループ(キングカー)のロゴです。

カバラン ボトル キャップ 栓

「カバラン蒸留所」で造られるウイスキーの特徴

カバラン ディスティラリーセレクト No.1 ボトルの裏面

ウイスキーに使用される仕込み水や、冷却に使用する水は、雪山山脈が生み出す清冽な伏流水です。

伏流水とは、砂礫層(しゃれきそう)もしくは化石谷内の砂礫層中を流れている地下水(土壌水)のことを言います。
簡単に言うと、山に降り積もった雪が溶け、地下の石や砂、溶岩などの間で濾過(ろか)された、澄み切った水のことです。

伏流水は、その水質や味に特徴があり、ウイスキーの味にも大きく影響します。

この伏流水は、ミネラルウォーターとしても販売されているほど良質な水です。

また、台湾の野生酵母から、金車グループ(キングカー)が独自に培養した酵母は、カバランの特徴的な味わいを支えています。

亜熱帯の台湾らしい、南国フルーツを思わせるトロピカルな味わいは、2008年の発売と同時に話題に。
発売からわずか2年後の2010年、ウイスキーの本場スコットランドで開催された「バーンズ・ナイト」のテイスティング大会(イングランドの新聞社が開催)で、地元銘柄を抑えて圧勝し、世界を驚かせました。

「バーンズ・ナイト」とは、スコットランド詩人のロバート・バーンズの生誕や詩をお祝いする日です。
祝日ではありませんが、イギリス全土で1月25日前後に毎年開催されます。

さらに同年(2010年)、国際コンペティションにも入賞し、その後も入賞の常連になっています。
※WWA、IWSCなど。

ちなみに、「カバラン ディスティラリーセレクト No.1」の箱の裏には、テイスティングノートが書かれています。
テイスティングノートとは、香りや味わいを言葉に起こした内容を指します。

カバラン ディスティラリーセレクト No.1 箱の裏

【Nose/香り】
繊細でシルキー。熟したトロピカルフルーツの香り、フローラルノート、温かいバニラがたっぷり。

【Palate/味わい】
エレガントで完璧にバランスが取れており、飲みやすいです。バタースコッチ、クリーミーなタフィー、バニラのリッチで複雑な層が、柔らかくて濃厚な多層の味わいを生み出し、余韻が長く続きます。

訳して見ると分かりやすいですね。

ちなみに、「タフィー(トフィー)」という単語が出てきますが、バターとともに砂糖や糖蜜などを加熱して作るキャンディーのようなものです。

海外ではタフィーの味わいと表現されていますが、日本風に言うと、バター飴といった感じですね。

トロピカルでいて、濃厚なバター飴の味わいが、まさにカバランの特徴です。

「カバラン」の豆知識

カバラン ディスティラリーセレクト No.1 箱の裏 全体

カバランは、ウイスキーの製造を始めるにあたり、本場スコットランドの伝統的な手法を徹底的に取り入れました

しかし、スコットランドと台湾では、気候や環境が大きく異なります

例えば、スコットランドと比較すると、亜熱帯の台湾では、樽の中でウイスキーの熟成が何倍も早く進みます
ウイスキーがより早く揮発してしまうということですね。

そのためカバランのウイスキーは、早期熟成となっています。

早期熟成は一長一短ではありますが、カバランでは、さらに科学理論と現代技術を取り入れ、この早期熟成をコントロールすることに成功しました。

伝統的手法と科学技術を結集し、長期熟成に負けない、深い味わいやハーモニーを生み出したのです


ニューワールドのウイスキー界でも、とくに注目されているカバラン。

その完成された味わいを、ぜひご体感ください。

カバラン ディスティラリーセレクト No.1 ボトルの写真

  • 原産国:台湾
  • アルコール度数:40度
  • 価格:約4,200円/700ml(2021年4月現在)
  • おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール