カバランは、台湾の飲料メーカー「金車グループ(キングカー)」が所有しているカバラン蒸留所が贈る、メイド・イン・台湾のシングルモルトウイスキー。
「いつか台湾でウイスキーを造る」
金車グループ(キングカー)の李添財董事長(ティエンツァイ・リー会長)が、その目標を抱いたのが1970年代。
2016年には、IWSCでウイスキー蒸留所、世界最高賞を受賞。
※IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)
数々の困難を乗り越え、生み出されたカバランは、世界各国で高く評価されています。
そんなカバランシリーズから、新しく誕生した「カバラン ディスティラリーセレクト No.2」。
この記事では、「カバラン ディスティラリーセレクト No.2」の特徴・味・香りを、実際に購入し、試飲をしてレポートしています。
ストレート、ロック、水割り、ハイボールの順にそれぞれの飲み方の特徴を解説させていただきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは早速いってみましょう!
「カバラン ディスティラリーセレクト No.2」の特徴・味・香り
ストレートで飲んだ際の特徴
香りはとても甘く、フルーティーです。
熟成されたりんごやミントのようなハーブ、樽、そしてバニラを感じます。
口当たりはまろやかで、アルコール感も全くと言っていいほどありません。
しかし、ただ甘いだけではなく、どこか遠くにスパイシーさもあり、味の層を感じることができます。
粘性は控えめですが、余韻は長め。
強い余韻というわけではりませんが、複雑な味の層が、ゆるやかに消えていきます。
味にまとまりがあるので、一見、シンプルな味に感じることもあるかもしれませんが、フルーティーさ、バニラ、ハーブ、樽、そして後味にスパイシー、これらの風味が交互に顔を覗かせ、とても深みがあります。
ストレートで飲んでも、アルコールの嫌らしさがなく、ついついお酒が進んでしまいます。
とても完成度が高く、受け入れやすい味わいです。
ロックで飲んだ際の特徴
キリッと冷やして、程よく加水されることにより、さらに飲みやすくまろやかになります。
甘みが際立つようになり、より樽のような木の風味を感じられます。
口当たりは軽いですが、後味はやや重め。
甘い味わいから、除々に木の風味へと変化し、ビターな味わいが顔を覗かせます。
フィニッシュには舌先に、ピリッとしたスパイシーさが残り、複雑な味わいを楽しむことができます。
ストレートに比べて、より味の輪郭がハッキリするので、「カバラン ディスティラリーセレクト No.2」の違うテイストを体感できます。
水割りで飲んだ際の特徴
ロックよりもさらに加水されたことにより、より軽やかな味わいになります。
口当たりの風味は控えめになりますが、後味はしっかりと舌に残ります。
アルコール感やクセもなく、とても飲みやすいです。
甘みは控えめな印象で、樽のフレーバーがよく目立ちます。
ただ、ストレートやロックに比べると、味が少しぼやけてしまうかもしれません。
水割りでの飲むときの割合は、7:3~6:4(ウイスキー:水)がオススメです。
ハイボールで飲んだ際の特徴
香りは、爽やかでいて、フレッシュ。
ミントのようなフレーバーに、青りんごの酸味が顔を覗かせ、とても心地のよい華やかさです。
まるで青りんごジュースを炭酸で割ったような味わいで、ここまで飲みやすいハイボールも珍しいのではないでしょうか。
後味には、りんごの蜜のような甘さがあり、ただ軽いだけではなく、コクもしっかり感じることができます。
アルコール感は全くありません。
ハイボールが苦手な人にこそオススメしたい、ワンランク上のハイボール。
もちろん、ハイボールが好きな人も満足できる味わいですよ。
さっぱりとしたハイボールが飲みたいときに、ドンピシャな1杯。
「カバラン ディスティラリーセレクト No.2」の味わいまとめ
フルーティーでいて、樽の風味が強く、スパイシーさを感じられるのが特徴。
香りはとても甘く、熟成されたりんご、ミントのようなハーブ、樽と、バニラを感じます。
香りの特徴が味わいにも継承されていて、口当たりは甘く、熟成されたりんごやバニラを感じ、余韻に樽の木の風味が顔を覗かせ、スパイシーさと共に消えていきます。
オススメの飲み方は、ストレートとハイボール。
何層にも重なった複雑な味わいを、ストレートでゆったりと楽しみたいところ。
また、炭酸で割ってハイボールで飲めば、ガラリと印象が変わり、まるで違うウイスキーを飲んでいるかのような気分が味わえます。
ゆったりとしたいときにはストレート。
さっぱりとウイスキーを楽しみたいときには、ハイボールなんていかがでしょうか。
- 原産国:台湾
- アルコール度数:40度
- 価格:約5,000円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール
「カバラン ディスティラリーセレクト No.2」とは
「No.2」という名前の通り、ディスティラリーセレクトシリーズ第二弾のウイスキーです。
※左側が「No.1」右側が「No.2」です。
それぞれを比較した際の詳細は、以下の通りです。
No.1 | No.2 |
---|---|
熟成 | |
バーボン・シェリー樽などリフィル樽ブレンド 4年以上熟成。 |
バーボンのリフィル樽ブレンド 4年以上熟成。 |
色合い | |
深い琥珀色 ミッドナイトアンバー。 |
やや明るい黄金色 ゴールデン。 |
風味 | |
熟成されたトロピカルフルーツ コクが強く、フルーティーでいて、バター飴を感じる。 |
バニラ、ハーブ、樽、スパイシー フローラルでありながらも、味に重みがあり、ハーブ、スパイシーさが目立つ。 |
どちらのウイスキーも甘めですが、「No.2」のほうが甘さは控えめ。
余韻がより長いのは「No.2」で、ハーブとスパイシーさが際立ちます。
カバランらしくバランスが良いですが、ちょっと癖があると感じる方もいるかもしれません。
「カバラン ディスティラリーセレクト No.1」も美味しいので、ぜひ試してみてくださいね。
- 原産国:台湾
- アルコール度数:40度
- 価格:約4,200円/700ml(2021年4月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ハイボール
今回は、「カバラン ディスティラリーセレクトNo.2」をご紹介させていただきました。
5,000円以下でここまで完成度の高いウイスキーが飲めるのは、ウイスキー好きにとっては本当にありがたいです。
コクがある甘みと、ハーブの風味、そしてスパイシーな余韻をぜひご堪能ください。