「ウイスキーは糖質ゼロだし低カロリーだから太りにくい!」と、よく聞きますよね。
でも、それって本当なのでしょうか・・・?
ということで、今回はウイスキーの「糖質」と「カロリー」について解説していきます!
ウイスキーが「糖質ゼロ」は本当です!
お酒に含まれる糖質は、炭水化物に含まれています。
ウイスキーには炭水化物が含まれていません。
だから、糖質もゼロなのです。
ウイスキーは大麦や小麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料としているので、「あれ?糖質、含まれていないの?」と疑問に思うかもしれませんが、「蒸留」という工程を行うことにより、糖質やその他の不純物が取り除かれているので、糖質がゼロになるというわけです。
蒸留すると糖質が取り除かれる理由
ウイスキーは蒸留酒です。
蒸留酒とは、醸造酒を蒸留してつくられたお酒です。
そして醸造酒とは、穀物や果実を酵母によってアルコール発酵させたものです。
わかりやすいイメージだと、ぶどうジュースを発酵させるとワイン(醸造酒)になる、という感じです。
蒸留酒に話を戻します。
蒸留酒は、醸造酒を蒸留してアルコール成分を抽出した(集めた)、アルコール度数が高いお酒です。
わかりやすいイメージだと、ワイン(醸造酒)を蒸留するとブランデー(蒸留酒)になる、という感じです。
比較してみると、醸造酒に比べて蒸留酒の方がアルコール度数が高いことがわかりますね。
お酒の種類 | アルコール度数 | |
---|---|---|
ワイン | 醸造酒 | 10~15度程度 |
ブランデー | 蒸留酒 | 40~50度程度 |
ウイスキーも同じように作られています。
穀物を原料としていても、蒸留をしているため、炭水化物の成分が含まれていないのです。
もちろんウイスキーに限らず、焼酎やジン、ラム、テキーラなどの蒸留酒も糖質はゼロなんですよ。
これを蒸留することにより、不純物などが取り除かれ、ウイスキーへと変化してくのですね
ウイスキーにカロリーはあるのか?
ウイスキーは糖質ゼロだということがわかりましたが、次に気になるのはカロリーですよね。
結論から言うと、ウイスキーにカロリーはあります。
また、ウイスキーだけではなく、アルコール飲料には、全てカロリーが含まれています。
お酒の種類ごとに、カロリーや炭水化物、糖質、脂質を比較してみました。
(横にスクロールします)
分量100mlあたり | カロリー | 炭水化物 | 糖質 | 脂質 |
---|---|---|---|---|
ウイスキー | 237kacl | 0g | 0g | 0g |
ビール | 39kcal | 3.1g | 17.5 | 0g |
日本酒 | 104kcal | 3.6g | 3.6 | 1.5g |
ワイン | 77kcal | 4g | 1.5g | 0g |
参考:日本食品標準成分表
数値だけを見ると、ウイスキーが一番カロリーが高いですね。
でも、それは当然なのです。
この比較表の中で、一番アルコール度数が高いのはウイスキーなので、自然とカロリーが高くなるというわけです。
ウイスキーは、水や炭酸で割って飲んだり、ロックやストレートでゆっくりと飲んだりすることが多いお酒なので、他のお酒と比べると飲む量は少なめな傾向があります。
そのため、他のお酒よりも摂取カロリーが低い場合が多いのです。
※もちろん、たくさんの量を飲めば、その分カロリーは摂取されるので注意しましょう・・・!
では、実際に飲まれている平均的な量に換算して、もう一度比較してみましょう!
(横にスクロールします)
カロリー | 炭水化物 | 糖質 | 脂質 | |
---|---|---|---|---|
ウイスキー/シングル(60ml) 水割り、ハイボール1杯程度 |
142kacl | 0g | 0g | 0g |
ビール1缶(500ml) | 195kcal | 15.5g | 15.5g | 0g |
日本酒1合(180ml) | 187kcal | 6.5g | 6.5g | 2.7g |
ワイン一杯(125ml) | 96kcal | 5g | 1.9g | 0g |
参考:日本食品標準成分表
ウイスキーのカロリーが極端に低いというわけではありませんが、糖質がゼロというのは嬉しいところですね♪
カロリーも糖質も多いのがビール。
そして唯一脂質が含まれるのが日本酒です。
こうやって見ると、ウイスキーは飲みすぎなければきっと太らない・・・、はずっ!
続いて、お酒に含まれるカロリーについて、もう少し詳しくご説明していきます。
お酒に含まれるカロリーは「エンプティカロリー」
「エンプティカロリー」という言葉をご存知ですか?
エンプティカロリーとは、カロリー自体はしっかりあるのに、身体にとって良い栄養がほとんど含まれていないカロリーのことを言います。
栄養がエンプティ(空)のカロリーという意味ですね。
たまに、「カロリーが空である」と誤解されている方もいらっしゃるので、要注意です。
お酒に含まれているカロリーは、エンプティカロリーです。
アルコールは肝臓で分解(代謝)され、酢酸へと変わり、体内で燃焼されていきます。
良い栄養が含まれていないため、燃焼されるまでの過程で、栄養などが摂取されることはありません。
栄養が摂取されないということで「アルコールでは太らない」と言われることもあるのですが、大量に飲めばそのぶん
カロリーだけが身体に蓄積されていくので、「太らない」ということはないんです。
そして、お酒と一緒に食べる
おつまみは高カロリーなものが多いので、その点も気をつけたいですね(^^;)
まとめ
最後にウイスキーの糖質とカロリーについてまとめていきます!
- ウイスキーの糖質はゼロ
- カロリーは特別に低いわけではない
- 他のお酒よりは太りにくい
- 大量に飲めば体重に影響がでるので注意が必要
こんな感じですね!
ウイスキーが太りにくいお酒であることは確かなのですが、食べすぎ飲みすぎは、もちろん身体に悪影響を及ぼします。
お酒は、私達の生活の癒やしにも活力にもなってくれますが、身体を壊したら元も子もありません。
自分の身体に無理のないペースで、お酒と付き合っていきたいですね。
大好きなウイスキーを飲みたいがために、しっかりと調べました^w^