カラン・・・と、音鳴らす氷。
薄暗いBARで、ゆっくりとグラスをかたむける。
そんな風にウイスキーをカッコよく飲むシーンを、映画やドラマで観たことはありませんか?
でも、ウイスキー自体は知っているけど、あまり飲んだことはない、という人も少なくないと思います。
もしくは、ウイスキーを飲んだことがあっても、自分の好みの味じゃなかった。
そんな経験がある人もいるかもしれません。
実はウイスキーって、銘柄ごとに味が面白いくらいに違うんです。
さらには、飲み方によっても大きな違いがあって、まずは自分に合うウイスキーの銘柄と好みの飲み方を探すことが、ウイスキーを楽しむための第一歩になります。
ウイスキー好きな人たちも、これは好きだけど、あれは苦手だな。
と言った具合に、自分の好きなウイスキーが分かっているからこそ、ウイスキーを楽しめているんです。
いざ、自分の好きな味に出会うことができれば、ウイスキーという名の沼にどっぷりハマってしまうかもしれません(笑)
それだけの魅力がウイスキーにはあるんです。
この記事では、年間50本以上のウイスキーを購入し、毎晩欠かさずウイスキーで晩酌をする私がオススメするウイスキー31選と、ウイスキーの飲み方やウイスキーを楽しむための知識をご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう!
目次
自分にあった飲み方を見つけよう
ウイスキーは飲み方ひとつで味がガラリと変わります。
原液のまま薄めず飲めば、ダイレクトにウイスキーの味を楽しむことができますし、水を加えて飲めば、香りが開き、より華やかに飲むことができます。
はたまた炭酸水を入れれば、甘みが際立ちキレも増して、そのウイスキーの印象がまた違うものに変化します。
ウイスキーには、それぞれ得意不得意があり、そのままで飲むのが美味しいと言われているものもあれば、水を加えたり、炭酸水で割るのが美味しいと言われているものもあります。
ウイスキーを美味しく飲むためのポイントを先にお伝えしますね。
- カチ割氷を使う(市販の氷で大丈夫です!)
カチ割氷は不純物が少なく、氷の結晶が大きいため、味も良く溶けにくいですよ。 - ウイスキーを割る際は、ミネラルウォーターを使う
水道水だと、含まれているカルキがウイスキーの味の邪魔をしてしまうので注意。
日本人にはとくに軟水のミネラルウォーターが、味覚にも身体にも合いますよ。
それでは、多種多様なウイスキーの飲み方を、以下で一つひとつ紹介させていただきます!
水割り
最もポピュラーな飲み方で、焼酎の水割りなどと同じ飲み方です。
ウイスキーと水の割合は、だいたい1:3ぐらい。
ですが、人によって好みの濃さが違うので、色々な割合で試してみてくださいね。
基本的にはどのウイスキーとも相性の良い飲み方ですが、とくに、加水をしても味が崩れず、むしろ香りが開くようなウイスキーで試したい飲み方です。
氷も入れて冷やして飲むことから、キレもよく、食事との相性も抜群です。
キリッと冷やして、華やかにウイスキーを楽しむことができる、まさに晩酌の味方といった飲み方ですね。
ソーダ割り(ハイボール)
ウイスキーを炭酸水で割った飲み方です。
ハイボールという呼び方が一般的です。
ようするに水割りの水が、炭酸水になったということですね。
炭酸が加わることによって、ウイスキーが甘く爽やかになります。
水割りやロックなどで飲んでいたウイスキーも、ソーダ割りで飲むとガラリと印象が変わることも少なくありません。
キリっと冷えていて、炭酸によりキレのある後味になりますので、食事との相性も抜群です。
ロック
水は一切加えずに、氷が入ったグラスにウイスキーを注ぐのみ。
しっかりと冷やされたウイスキーは、キレもよく、ウイスキー本来の旨味も存分に味わうことができます。
まさにウイスキーの王道とも言える飲み方です。
氷が徐々に溶けていき、味が変化していくのも、この飲み方の面白いところ。
ガツンと楽しみつつも、キレが欲しいときにオススメな飲み方です。
ハーフロック
ウイスキーの飲み方としては、ちょっと新しい飲み方です。
水割りとロックの間の飲み方ですね。
作り方はとても簡単で、氷が入ったグラスにウイスキーと水を1:1の割合で注ぐだけ。
程よく加水されたウイスキーは、そのポテンシャルをいかんなく発揮してくれます。
ロックだとちょっと水が足りないんだよな、なんてときに抜群な、ちょっとお洒落な飲み方です。
ストレート
ウイスキーに氷も水も加えずに、原液のまま楽しむ飲み方です。
まさにダイレクトにウイスキーの味を楽しむことができて、グンと旨味が押し寄せてきます。
ストレートは、氷も加えないので、常温で飲むことになるのですが、冷やさないことにより、ウイスキー本来の香りをより感じることができます。
原液のまま飲むということは、その分薄まっておらず、アルコール度数も高いので、ゆっくりと時間をかけて楽しむのがベターです!
トワイスアップ
常温のウイスキーと水を1:1で割る飲み方です。
ウイスキーはアルコール度数が40~50度ほどあるのですが、水で割ると香りがより際立つと言われています。
トワイスアップにすると、丁度20~30度になるので、ほどよく開くというわけなんですね。
ウイスキーの持っているポテンシャルを丸裸にできるので、ちょっと実験的な飲み方としても活用できちゃいますよ。
ストレートと比較すると、飲み口も柔らかくなるので、ゆったりと飲みたいときにもオススメです。
ホットウイスキー
温かいウイスキーで、まさにホッとできる飲み方。
ウイスキーの香りがふわっと立ち上り、マイルドで温かい味に、心も体も癒やされます。
ウイスキーの飲み方としては珍しく、シナモンやレモン、オレンジなど、様々なトッピングが楽しめます。
作り方は簡単で、80度ぐらいのお湯でウイスキーを割るだけ。
(難しく考えず熱いお湯で割るだけでも、もちろん美味しいですよ!)
飲み方も色々あって、面白いですよね。
それではいよいよ、オススメのウイスキーをご紹介します!
ご紹介させていただくウイスキーの写真は、実際に私が日頃ストックしているボトルなので、減っているものもありますがご容赦ください!
それでは、いってみましょう!
オススメウイスキー31選!!
おすすめ1:アベラワー10年(ABERLOUR10)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約4,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
はちみつやラムーレズンのような甘い香りが特徴的で、アルコールの刺激もほとんどありません。
とにかくクセがないので、スモーキーなウイスキーが苦手で、甘みがあるお酒が好きな方には、まさにドンピシャな1本。
バニラエッセンスのような甘さのある味わいで、とても柔らかです。
後味は、はちみつ梅のような風味があり、その角のない味わいに癒やされます。
水割りやハイボールにすると、お花畑にいるような、華やかで優しい味わいが顔を覗かせます。
おすすめ2:アードベッグ10年(ARDBEG10)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:46度
- 価格:約5,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック
シングルモルト/単一蒸留所
香りは、ずっしりとした重厚感のあるスモーキーさがあり、芳醇でいて甘さがあります。
パンチがある、スモーキーな味わいを楽しみたい!
そんなときに自信を持ってオススメしたい1本です。
味のインパクトも強く、まるで正露丸のようなスモーキーな味わいがあります。
ハマル人はとことんハマる。
そんな突き抜けた味が特徴のウイスキーです。
アードベックの味をダイレクトに楽しめる、ストレート、ロックなどの飲み方がオススメですが、ハイボールにしても味が崩れないため、キリっと後味を軽快に楽しむのもオススメです。
おすすめ3:アードモアレガシー(ARDMORE LEGACY)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約3,100円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り
シングルモルト/単一蒸留所
軽やかでフルーティーな香りが特徴で、ちょっとアルコール感はあるものの、トゲはないです。
口当たりはとても柔らかく、滑らか。
味わいはやや甘めで、とってもオイリーですが、余韻は短めでサッパリしています。
程よいスモーキー感もあり、まさにこれからウイスキーを飲み始める人にも、ウイスキー通の方にもオススメできる1本。
アードモアレガシーのオイリーな味わいを楽しめる、ストレート、ロック、ハーフロックで飲むのがオススメです!
おすすめ4:ボウモア12年(BOWMORE12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約4,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック
シングルモルト/単一蒸留所
潮気と軽やかな香りがふわっと心地いい、ドライな1本。
みずみずしいサラっとした口当たりの後に、爽やかなスモーキー感が押し寄せてくるのが特徴的な味わいです。
余韻はかなりドライで、さっぱりと楽しみつつも、スモーキーらしさもあり、非常にバランスがとれています。
ややオイリーな一面もあり、ドライではありますが、軽いというよりはリッチな味わい。
繊細な味わいなので、ストレート、もしくはキリっと冷やしてロックで飲むのがオススメ!
おすすめ5:ロイヤルブラックラ12年(ROYAL BRACKLA12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約5,600円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り
シングルモルト/単一蒸留所
甘くトロピカルでいて芳醇な香りがフワッとくすぐり、フィニッシュはオイリー。
とてもまろやかな口当たりで、重厚感と柔らかさが絶妙なバランスでマッチしています。
まるでバターを思わせるような、シルキーな味わいで、どっしりとウイスキーと向き合えることができる1本。
英国王室御用達を初めて賜った、まさに王のためのウイスキーで、その評価にも納得できる完成度の高い美味しさがあります。
加水をしても崩れない芯の強さがあり、ストレートから水割りまで、幅広く楽しむことができますよ。
おすすめ6:バッファロー・トレース(BUFFALO TRACE)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:45度
- 価格:約2,900円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
バーボン/主原料トウモロコシ
とうもろこしの甘い香りが顔を覗かせる、バーボンらしいパンチのある印象です。
アメリカで造られたこのバーボンウイスキーは、荒々しさがありながらも、上品な甘みがあり、まとまりのある1本です。
しっかりとした甘みがありながらも、後味はバーボンらしく、ドライでキレがあります。
この価格帯で、ここまで嫌らしさのないバーボンが飲めるのは、本当に嬉しいところです。
やはり飲み方はキリっと冷やして楽しみたいところ。
ちなみに、ハイボールにしても美味しいですよ。
おすすめ7:カネマラ(connemara)
- 原産国:アイルランド
- アルコール度数:40度
- 価格:約3,900円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
フレッシュなフルーツの香りからはじまり、奥のほうにスモーキーな香りを感じます。
味わいもフレッシュさとスモーキーさを併せ持っていて、クリーミーな仕上がり。
ガツンとくるタイプのウイスキーとは違い、優しく柔らかく、スモーキーな味わいを楽しむことができます。
余韻はやや長めで、ふわーっと味が消えていくのを感じることができます。
スモーキーなウイスキーが飲みたいけど、ちょっと優しいのがいいな。
そんなときにまさにベストな1本です。
ストレートもオススメですが、水伸びがいいので、水割りでも美味しいですよ。
おすすめ8:カリラ12年(CAOL ILA12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:43度
- 価格:約4,200円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り
シングルモルト/単一蒸留所
スモーキーでいてフルーティー、そして華やかでリッチ、なんとも複雑で心地よい香りが印象的。
味わいは嫌味が一切ない上品な甘さから、心地よいスモーキー感へと複雑に繋がっていく、高級感ある味わいです。
ガツンとくるわけではないのに、味の芯がしっかりしていて、物足りなさを感じることもありません。
上品な味わいに反比例して、後味はかなりドライな仕上がり。
キレのある後味が、ついもう1杯とお酒を進ませること間違いなし。
味の芯がしっかりしているので、そのままでも、割っても美味しいですが、ロックで冷やしてキレを倍増させるのがオススメ!
おすすめ9:シーバスリーガル18年(CHIVAS REGAL18)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約5,500円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
甘い洋梨の香りが心地よく、とてもフレッシュで爽やかです。
口当たりはクリーミーで柔らかく、とにかく角がありません。
アルコールの刺激もほとんどないので、ゆったりと飲みたいときにピッタリな1本。
やや甘めな味わいで、洋梨の風味がじんわりと口全体に広がります。
後味はちょっぴりビターで、コーヒーを感じることができます。
万能型なウイスキーで、ストレートからハイボールまで、幅広く楽しむことができます。
常温で飲めばクリーミーで、氷を入れて飲めば、より華やかに変化してくれます。
おすすめ10:フォアローゼズ スモールバッチ(FOURROSES SMALLBATCH)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:45度
- 価格:約3,700円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
バーボン/主原料トウモロコシ
アロマを思わせる妖艶な香りで、なめらかでいてフルーツを使ったスイーツを思わせ、ちょっとスパイシー。
甘くリッチな味わいが一気に口の中に広がり、バーボン特有の荒々しい風味を感じられます。
微かにビターさもあり、甘さ、香ばしさ、キレ、全てが満足のいくクオリティのバーボン。
ちなみに「スモールバッチ」の意味は、「選び抜かれた少数の樽から瓶詰めされたウイスキー」を指します。
いつもと違うバーボンを楽しみたい、香ばしい味わいが好きな方に、ぜひ試していただきたい1本です。
ストレートでも華やかで美味しいですし、氷や水を入れると、さらにドライになり、甘みが強くなる変化を楽しめますよ。
おすすめ11:フロムザバレル(FROM THE BARREL)
- 原産国:日本
- アルコール度数:51度
- 価格:約4,400円/500ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハイボール
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
アルコール度数が51度もあるのに、アルコールの棘がなく、やわらかく芳醇な香りがします。
どこかラムレーズンやドライフルーツのようなニュアンスを感じる。
初心者の方にもオススメしたい飲みやすさで、重厚なコクがあり、まろやかな味わいです。
後味は華やかで、余韻は短め。
ロックで冷やして飲むと、その角のない重厚感をガツンと味わえ、ハイボールにするとラフランスのような風味が顔を覗かせます。
おすすめ12:ザ グレンリベット12年(THE GLENLIVET12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約3,600円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
はちみつとバニラが強く芳醇に香るのが特徴的。
まさに定番とも言えるウイスキーですが、その味の完成度は素晴らしく、飲み飽きません。
トロピカルでフルーティーな味わいで、ややオイリーな仕上がりです。
余韻はやや長めですが、キレもあり、いつまでも飲んでいたくなるような絶妙なバランスです。
ザ グレンリベットは、ストレートでもロックでもハイボールでも、多種多様に変化してくれ、自分の好きな飲み方で楽しめる1本です。
デイリーウイスキーにぴったりですよ。
おすすめ13:ザ グレンロセス セレクトリザーブ(THE GLENROTHES SELECT RESERVE)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:43度
- 価格:約6,600円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り
シングルモルト/単一蒸留所
スパイシーな香りで、バニラ、若い樽、熟れたフルーツを感じます。
最初のタッチは、ドライでいてビター。
その後にクドさのない甘みを感じ、フィニッシュにココアやチョコレートを思わせます。
軽快でありながら、とても複雑な味わいで、飲むたびに新しい発見がある1本です。
ちょっとレアなウイスキーですが、酒屋さんにちょくちょく並んでいるので、見かけたらぜひゲットしていただきたいです。
オススメの飲み方は、ロック、ハーフロック、水割りです。
冷やして飲むことにより、味の輪郭がはっきりするので、より複雑な味わいを楽しむことができます。
おすすめ14:白州
- 原産国:日本
- アルコール度数:43度
- 価格:約7,500円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
硬度30の南アルプスの軟水が仕込み水に使われていて、キレのよさが特徴。
これまでのウイスキーに対する価値観を否定することなく、もっと気軽に楽しめるオンリーワンな1本。
香りはとても華やかで、白桃やレモン、シトラス、バニラ、ハチミツ、ミントなど。
加水すると微かなオーク香、オレンジ、スモークを感じることができます。
味わいは、どこまでもクリーン感があり、ライト。
バランスが非常によく、キレもいい。
加水するといくらでも飲めてしまいますよ。
ハイボールももちろん美味しいですが、水割りやロックがおすすめ。
クセも少なく、引っかかる感じがないため、初心者の方でも飲みやすいウイスキーです。
おすすめ15:響
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:43度
- 価格:約11,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
まさに和の極致といったウイスキー。
副題にもある「ジャパニーズハーモニー」という言葉がしっくりきます。
香りは、フローラルでいて、フルーティ。
バニラやクリームなどが感じられ、とても穏やかですが非常に複雑な仕上がりになっています。
味わいは、まろやかでスイート。
伸びがよく、加水をしても崩れることがありません。
甘みとスパイシーさの調和が絶妙で、トゲトゲしさが一切なく、思わず笑みがこぼれてしまうようなウイスキーです。
和食との相性が抜群によく、食前~食後まで幅広く楽しめます。
「サントリーブレンデッドウイスキーの最高峰」という名目で売り出されており、その名に恥じない1本ですね。
おすすめ16:IW HARPER12年
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:43度
- 価格:約6,600円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
バーボン/主原料トウモロコシ
味、見た目ともに文句なしな、印象に残る1本。
香水を思わせるような素敵なアロマを感じ、若草が顔を覗かせます。
口当たりは柔らかくもありながら、バーボンらしく力強さがあります。
余韻に貴婦人を思わせるような上品なアロマを感じることができ、力強さと繊細さを贅沢に味わえます。
お洒落な見た目で、一昔前には、コレクターが現れるほど人気となったボトルです。
やはりバーボンということもあり、キリっと冷やして、ロックや水割りで楽しみたいところ。
ハイボールにしても、すごく華やかで美味しいですよ。
おすすめ17:ジェムソンブラックバレル(JAMESON BLACK BARREL)
- 原産国:アイルランド
- アルコール度数:40度
- 価格:約3,300円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
樽を焦がしたような香りと、あんずジャムのような甘い香りが印象的。
口に含むと、スモーキーと荒々しさを同時に感じつつも、まろやかで口当たりが良いです。
後味にはキレがありながらも、ふわっとしたフルーティーな甘さがあります。
余韻はやや長めで、樽感で締めくくられます。
ストレートでももちろん美味しいですが、ロックやハイボールなどにしても、そのポテンシャルを発揮してくれる1本です。
おすすめ18:ジュラ12年(JURA12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約7,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
正露丸のような香りの奥に、モカ、チョコレートの甘い香りが感じられます。
すこし粘性があり、スモーキーでいて、ピート感がありますが、口当たりは柔らか。
スモーキーすぎるのは苦手だけど、スモーキーに挑戦してみたいという方に、オススメな1本です。
芳醇でいて飽きのこない飲み口なので、ちょっと贅沢なデイリーウイスキーにもピッタリ。
キリっと冷やして楽しみたいところ。
おすすめ19:キルケラン12年(KILKERRAN12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:46度
- 価格:約7,400円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
塩キャラメルのような、塩味と甘みの合わさった香りで、奥にバニラを感じます。
味わいにも潮気を感じます。
まるで、少し風の強い日の海岸沿いを散歩しているかのよう。
46度とアルコール度数は高めで、ガツンとくるパンチはあるものの、アルコールの棘はほとんどありません。
後味には微かなスモーキーさと、ハイビスカスのようなトロピカルな風味がフワッと感じられます。
味がしっかりしているので、ストレートでも、割っても美味しいです。
ハイボールにするとより華やかになってグッドです。
おすすめ20:くら(蔵)
- 原産国:日本
- アルコール度数:40度
- 価格:約5,600円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、水割り、ハイボール
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
泡盛で有名なヘリオス酒造さんが製造する、ジャパニーズウイスキーです。
ヘリオス酒造さんでは昔から、沖縄で採れた「サトウキビ」を使用してラムを製造していました。
蔵(くら)は、そのラムの製造に使われていた空き樽に、スコットランドから輸入したウイスキーを詰めることによって、国産ラムの風味が加えられています。
香りはスモーキーでいて、クリアで爽やか。
アルコール感もほとんどなく、柔らかい印象です。
味わいはスモーキーながらも、とてもフレッシュな味わいです。
後味にラムの甘さをしっかりと感じることができ、蔵(くら)特有の味わいとも言えます。
スモーキーでいて味わいはとても優しいので、ロックで冷やしてキリっと飲むのがおすすめです。
甘さもしっかりありますので、ロックが苦手な方は、水割りやハイボールで飲むのもいいですよ。
おすすめ21:ロッホローモンド(LOCH LOMOND)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:46度
- 価格:約3,100円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:水割り、ハイボール
グレーン/トウモロコシなど雑穀
グレーンウイスキー扱いとなりますが、原料はモルトなので、まるでシングルモルトウイスキーのような味わいの1本。
とてもフレッシュな香りで、洋梨とハーブを感じることができます。
味わいは、まろやかでいて、青りんごのような甘さが優しく伝わってきます。
後味のキレは抜群で、さっぱりと飲むことができますよ。
数々のウイスキーの賞を受賞していて、さすがと言える完成度の高さです。
抜群の飲みやすさだからこそ、ここは水割り、ハイボールでさっぱりといきたいところ。
おすすめ22:ザ・マッカラン12年(THE MACALLAN12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約7,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック
シングルモルト/単一蒸留所
シングルモルトのロールスロイスと言われている、ザ・マッカラン蒸溜所が造り出したウイスキーです。
ザ・マッカラン蒸留所が設立されたのは1824年。
ウイスキーは元々密造されてきたという歴史がありますが、そんな中、ザ・マッカラン蒸留所は正式にライセンスを取得し、ハイランド地方で2番目の政府登録蒸留所となった名門蒸留所としても有名です。
香りは、メープルの甘さと木いちごの酸味を思わせ、味わいには、メープルシロップのような強い甘みと粘性があります。
余韻は長めで心地よく、カラメルソースやキャラメル、コーヒーなどの苦味がフワっと感じられます。
クセがなく、初心者の方も上級者の方も楽しむことができる、オールマイティな1本です。
おすすめの飲み方は、ザ・マッカランの旨味をダイレクトに感じることができる、ストレート、ロック、ハーフロックです。
シングルモルトのロールスロイスと言われる味わいを、ぜひご堪能ください。
おすすめ23:モンキーショルダー(MONKEY SHOULDER)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約3,200円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
しっかりとしたバニラの香りと、はちみつや洋梨を感じる。
口に含むと、洋梨の風味が広がり、爽やかですっきりとした飲み口が印象的です。
後味には、微かにスモーキーさを感じつつも、柑橘系のさっぱりとした味わいも感じられます。
角がないので、ストレートやロックでも飲みやすい1本。
初心者の方にもおすすめできる、飲みやすさがあります。
おすすめ24:ザ・シングルトン ダフタウン12年(THE SINGLETON DUFFTOWN12)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:40度
- 価格:約3,800円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
ラムレーズンとバニラの甘い香りが心地よく、アルコール感はほとんどありません。
まさにハイボール専門といっても過言ではない仕上がりで、ハイボールにすると華やかで、嫌らしさのないラムレーズンのような甘みがたまりません。
後味にキレがあるので、さっぱりと飲みたいときにピッタリ。
ハイボール用のウイスキーを探しているときには、ぜひ試していただきたいです。
ちなみにハイボール以外の飲み方は、ガラリと雰囲気が変わってしまうため、オススメはしません。
おすすめ25:竹鶴
- 原産国:日本
- アルコール度数:43度
- 価格:約7,200円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
ニッカウイスキーが贈る、マッサンでも有名な、万能役者「竹鶴」。
まろやかで甘くバニラのような香りが印象的で、奥に樽の熟成を感じます。
口当たりは柔らかめで、程よいスモーキー感とフルーティーな味わいがあります。
余韻はやや長めで、芳醇な甘さが程よく続きます。
コクがしっかりあるウイスキーなので、どんな飲み方でもブレない強さがあります。
ストレートでダイレクトに飲むのも美味しいですし、割ってもグッと飲みやすくなりますよ。
おすすめ26:タムナヴーリン(TAMNAVULIN)
- 原産国:イギリス
- アルコール度数:43度
- 価格:約3,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ロック、ハーフロック
シングルモルト/単一蒸留所
約3,000円でこの味わいが飲めるのが嬉しい、リッチ感のあるウイスキー。
香りは芳醇で、樽感がありつつも、甘く感じます。
味わいはとても豊かで、モカ、チョコレートのような甘さが口の中に広がります。
余韻は強く、どっしりとしているため、骨太な味わいを楽しむことができる1本です。
かなり甘みが強いウイスキーですが、ハイボールにすると風味が消えてしまうので、ロックやハーフロックで楽しむのがおすすめです!
おすすめ27:ツインアルプス(TWINALPS)
- 原産国:日本
- アルコール度数:40度
- 価格:約1,900円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、とくにハイボール
ブレンデッド/複数蒸留所ブレンド
中央アルプス駒ケ岳山麓、地下120mより汲みあげた良質な水を使用した、透き通る味のコスパ最強ウイスキー!!
甘みがあって飲みやすく、初心者向けのウイスキーです。
信州のりんごのような華やかさと甘い香りが特徴で、その香り高さはハイボールにしてもしっかりと感じられます。
また、炭酸で割ることによって、甘さの中に爽やかさを生み出すことができるので、まさにハイボールにうってつけと言えます。
ハイボールが苦手な人に勧めてみたところ、「これは美味しい!」と絶賛していました。
おすすめ28:ウッドフォードリザーブ(WOODFORD RESERVE)
- 原産国:アメリカ
- アルコール度数:43度
- 価格:約4,200円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック
バーボン/主原料トウモロコシ
華やかな香りで、バナナのような甘い香りが印象的。
口当たりは香ばしく、メイプルやカラメルのような味わいを感じることができます。
香りに反して甘さはやや控えめ。
樽感をしっかりと感じられますが、バーボン特有の粗々しさが控えめで、落ち着いた味わい。
ゆったりと落ち着いた味のバーボンが飲みたい人にオススメな1本。
ストレートやロックでまったりと楽しむと、ほっと一息つけますよ。
おすすめ29:山崎
- 原産国:日本
- アルコール度数:43度
- 価格:約9,500円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
風味はとても複雑なのに、クセが少なく飲みやすい。
それでいて深みがあって、華やかさもあるという、ジャパニーズウイスキーの特徴をしっかりと継承したウイスキーです。
香りは、プラムや梅酒、ミント、チョコレートなどが感じられ、華やかにふわりと包み込んでくれます。
厚みがしっかりとある甘い香りは「ワイン樽」から、華やかな香木のような香りは「ミズナラ樽」からの個性を思わせます。
味わいは、しっかりとした輪郭を持っていて、複雑な風味の中に、リッチ感が目立ちます。
上品な甘さが心地よく、余韻もしっかりと感じることができます。
どんな飲み方でも美味しいですが、究極なハイボールを飲みたい人は、ぜひ山崎ハイボールをお試しあれ。
おすすめ30:山崎12年
- 原産国:日本
- アルコール度数:43度
- 価格:約19,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック
シングルモルト/単一蒸留所
リッチ感のある上質なバニラの香り。
そして、干しブドウのような、フルーティなニュアンスも感じます。
その幾重にも押し寄せてくる複雑で繊細な香りだけで、虜になってしまいそうです。
口に含むと、草原を駆け抜けたような、爽やかな香りが鼻を抜け、そのあとから、樽の香ばしさが押し寄せてきます。
そして、後味はチョコレートのような甘い余韻が続きます。
ファーストタッチから最後まで、色々な香りと味が顔を見せてくれ、「こんな味も隠れているのか・・・」と考えながら飲むのもとても楽しいです。
ダイレクトに、そして贅沢に山崎12年の味を楽しむために、ストレート、ロックで飲むのがオススメ。
おすすめ31:余市
- 原産国:日本
- アルコール度数:43度
- 価格:約7,000円/700ml(2021年1月現在)
- おすすめの飲み方:ストレート、ロック、ハーフロック、水割り、ハイボール
シングルモルト/単一蒸留所
最初にフルーティーさが顔を覗かせ、後から透き通ったスモーキー感が現れる複雑な香り。
まろやかな口当たりで、繊細なスモーキー感がジャパニーズらしく、透明感があります。
余韻にもクリアな風味は継承されており、なんとも言えない軽やかな心地よさがあります。
コクもしっかりあるので、ほっと一息つきたいときに最適な1本。
しっかりした味わいなので、ストレートでも割っても美味しいですよ。
気になるウイスキーはありましたか?
初心者の方は、飲みやすいものをチョイスしてみるのがオススメです。
ちょっと冒険してみようかなと思ったら、スモーキーなウイスキーや、バーボンなど、多種多様な味わいを試してみて、さらなる自分の好みを発掘してみると楽しいですよ。
ウイスキーにちょっと詳しくなってみよう!
オススメウイスキー31選には、以下の文言をそれぞれ記載させていただきました。
シングルモルト ブレンデッド グレーン バーボン
シングルモルト ブレンデッド
グレーン バーボン
ウイスキーには、それぞれ造り方や決まりごとがあって、それを表すのがシングルモルトやブレンデッドなどの言葉なんです。
それでは、代表的なウイスキーの種類を見てみましょう!
ウイスキーの種類 | 主な原料 | 蒸留方法 | 備考 |
モルトウイスキー | 大麦麦芽のみ | 単式蒸留 | |
グレーンウイスキー | トウモロコシ、雑穀 | 連続式蒸留 | |
シングルモルト | 単一の蒸留所で造られたモルトウイスキー | ||
ブレンデッドモルト | 複数の蒸留所のモルトウイスキーをブレンド(ヴァッテッドモルト) | ||
ブレンデッドウイスキー | モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド | ||
バーボンウイスキー | トウモロコシ | 連続式蒸留 | アメリカのみ |
テネシーウイスキー | トウモロコシ | 連続式蒸留 | アメリカ・テネシー州のみ |
ライウイスキー | ライ麦 | 連続式蒸留 | アメリカのみ(カナダ産は別物) |
シングルポットスチル | 大麦麦芽、大麦 | 単式蒸留 | アイルランドのみ(ピュアポットスチル) |
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これだけ見てみると、種類が多すぎて混乱してしまいそうですね。
全てを覚える必要はないので、これだけ覚えておけば基本的には大丈夫!というものをご紹介させていただきますね。
シングルモルト(シングルモルトウイスキー)
「シングル」とは単一の蒸留所で造らたという意味で、「モルト」とは大麦麦芽という意味です。
ちなみに、大麦麦芽のみを使用したウイスキーを「モルトウイスキー」といいます。
シングルモルトの面白いところは、蒸留所によって、味の個性がそれぞれに違うという点です。
造り方の違いや、仕込み水、使用している蒸留器の形状、樽、環境の違いなど、2つとして同じものがないのです。
例えば、海岸沿いで造られ熟成したウイスキーは、その潮気を帯びることがあったりと、実にバリエーションに富んでいます。
はたまた、バーボンの樽で寝かせたもの、ワイン樽を使ったもの、熟成方法についても、数え上げればキリがないほどです。
ワインに畑やぶどうの違い、手法が数多くあるように、ウイスキーにも数多くの歴史と手法があるのです。
ちなみにその個性の強さから、「ラウド(声高)スピリッツ」とも呼ばれています。
▼この記事で紹介されているシングルモルトはこちら
ウイスキーの画像 | |||||||||||||||||||
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商品名 | アベラワー10年 | アードベッグ10年 | アードモアレガシー | ボウモア12年 | ロイヤル ブラックラ12年 |
カネマラ | カリラ12年 | ザ グレンリベット12年 | ザ グレンロセス セレクトリザーブ |
白州 | ジュラ12年 | キルケラン12年 | ザ・マッカラン12年 | ザ・シングルトン ダフタウン12年 |
竹鶴 | タムナヴーリン | 山崎 | 山崎12年 | 余市 |
特徴 | 甘くて飲みやすい | 強烈なスモーキー | オイリーな旨味 | スモーキー&ドライ | バターを思わせる | クリーミーな味わい | 透き通るスモーキー | 絶妙な調和 | ビター&ハニー | クリーン&ライト | モカ&スモーキー | 潮気の風味 | 高級酒の品格 | ハイボール専門 | オールマイティ | チョコレートの風味 | 華やかでリッチ | 驚異的なリッチ | 繊細なスモーキー |
価格目安 | 約4,000円 | 約5,000円 | 約3,100円 | 約4,000円 | 約5,600円 | 約3,900円 | 約4,200円 | 約3,600円 | 約6,600円 | 約7,500円 | 約7,000円 | 約7,400円 | 約7,000円 | 約3,800円 | 約7,200円 | 約3,000円 | 約9,500円 | 約19,000円 | 約7,000円 |
商品リンク | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 |
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ブレンデッドウイスキー
ブレンデッドウイスキーとは、複数のシングルモルトにグレーンウイスキーを加え、味を調和したものを指します。
ちなみに「グレーンウイスキー」とは大麦以外の穀物、一般的には小麦やライ麦、トウモロコシなどから造られたウイスキーのことを言います。
ブレンダーと呼ばれる、ウイスキーをヴァッティング(混ぜ合わせる)する、職人の腕の見せ所で、ウイスキーの掛け合わせで、ブレンデッドならではの新しい味を造り出します。
調和が取られている分、比較的飲みやすいものが多く、シングルモルト、ブレンデッドと、好みが大きく分かれることもあります。
▼この記事で紹介されているブレンデッドウイスキーはこちら
ウイスキーの画像 | ||||||
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商品名 | シーバスリーガル18年 | フロムザバレル | ジェムソン ブラックバレル |
くら(蔵) | モンキーショルダー | ツインアルプス |
特徴 | 洋梨香る味わい | 重厚なコク | 焦がした風味 | スモーキー&ラム | バニラ&洋梨 | りんごの風味 |
価格目安 | 約5,500円 | 約4,400円 | 約3,300円 | 約5,600円 | 約3,200円 | 約1,900円 |
商品リンク | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 |
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グレーンウイスキー
小麦やライ麦、トウモロコシを主原料として造られたウイスキーです。
グレーンウイスキーは穏やかな味わいが多く、「サイレント(寡黙な)スピリッツ」なんて呼ばれてもいます。
先ほどご説明したブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを掛け合わせて造っています。
ブレンダーは強い個性をもつモルトウイスキーの調和を取るために、穏やかなグレーンウイスキーをヴァッティングするというわけなんです。
まさに縁の下の力持ちと言ったウイスキーですね。
▼この記事で紹介しているグレーンウイスキーはこちら
ウイスキーの画像 | |
---|---|
商品名 | ロッホローモンド |
特徴 | フレッシュで飲みやすい |
価格目安 | 約3,100円 |
商品リンク | 楽天市場 |
バーボンウイスキー
バーボンウイスキーの定義を簡単にまとめると、以下の通りです。
- アメリカで製造されている
- 原材料のトウモロコシの含有量は51%以上
- 炭化皮膜処理された新品のオーク樽を製造に用いている
アメリカで製造されていて、原材料の51%以上がトウモロコシ、内側が焦げた樽に入れ熟成させたものがバーボンウイスキーという感じですね。
荒々しく、香ばしい味わいが特徴的で、トウモロコシの甘みもしっかりと感じることができるウイスキーです。
▼この記事で紹介しているバーボンウイスキーはこちら
ウイスキーの画像 | ||||
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商品名 | バッファロー トレース |
フォアローゼズ スモールバッチ |
IW HARPER12年 | ウッドフォード リザーブ |
特徴 | 荒々しくも上品 | 甘くリッチな香ばしさ | アロマ香る風味 | メイプルの風味 |
価格目安 | 約2,900円 | 約3,700円 | 約6,600円 | 約4,200円 |
商品リンク | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 |
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世界5大ウイスキーとは
ウイスキーを普段飲まれる方は「世界5大ウイスキー」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
世界5大ウイスキーとは、アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダ、そして日本が産地のウイスキーの総称です。
各産地のウイスキーの呼び方と代表的なウイスキーの一部を一覧にまとめたので、呼び方だけでもぜひ覚えてみてください。
ちなみに酒屋さんやスーパーに売られているウイスキーは、ほとんどが世界5大ウイスキーのものですよ。
国 | 呼び方 | 代表的なウイスキー |
---|---|---|
アイルランド | アイリッシュウイスキー | タラモアデュー、レッドブレスト、カネマラなど |
スコットランド | スコッチウイスキー | マッカラン、デュワーズ、グレンフィディックなど |
アメリカ | アメリカンウイスキー | ジャックダニエル、ジムビーム、I.W.ハーパーなど |
カナダ | カナディアンウイスキー | カナディアンクラブ、アルバータ、クラウンローヤルなど |
日本 | ジャパニーズウイスキー | 白州、山崎、響など |
※表は横にスクロールします。
ちなみに大まかな味の特徴は以下の通りです。
呼び方 | 味の特徴 |
---|---|
アイリッシュウイスキー | 透明感があり、柔らかな味わい |
スコッチウイスキー | スモーキーで重厚な味わい |
アメリカンウイスキー | 香ばしさとトウモロコシの甘みが強い味わい |
カナディアンウイスキー | ライトでマイルドな味わい |
ジャパニーズウイスキー | 繊細で複雑でいて調和の取れた味わい |
※表は横にスクロールします。
ウイスキーの歴史
ウイスキーの特徴といえば、透き通る綺麗な琥珀色。
そして、樽を思わせる独特な香りですよね。
でも、もともとのウイスキーは無色透明で、あの独特な香りや味はなく、ジンやウォッカに近いものだったそうです。
なぜなら、蒸留させたあとに熟成する期間を設けていなかったから。
そんなウイスキーが、今のようなイメージの琥珀色で、独特な香りを持つようになったのは、実は酒税が関係しています。
ウイスキーはアイルランドが発祥といわれていますが、ウイスキーが、アイルランドの隣であるスコットランドにも広がり始めたときに、イングランドによって、今では考えられないほどの高い酒税を課せられてしまうことになります。
そこで、その高い酒税から逃れるために、樽にウイスキーを入れて密造したところ、樽の中で熟成が進み、今のウイスキーが誕生したそうです。
偶然ってすごいですよね。
でも、その偶然のおかげで、今の美味しいウイスキーが誕生したんだから、世の中わからないものです。
もちろん、密造するまで追い込まれた当時の人たちは大変だったと思いますが・・・。
ウイスキー造りの基本的な流れ
ここではウイスキーを実際に造る際の流れを簡単に解説していきます。
以下の写真は、サントリーさんの「山崎蒸留所」見学に行ったときに撮影してきたものです。
ウイスキー造りは、大きく分けて「仕込み」「発酵」「蒸留」「熟成」という工程があります。
これらの工程の後に、ヴァッティング、ブレンドに進みます。
それでは、実際のウイスキー造りの流れを見てみましょう。
仕込み・発酵
麦芽を粉砕し、仕込み水と呼ばれる水と混ぜて、おかゆのような状態にします。
ちなみに以下の写真が仕込槽です。
そして、山崎蒸留所で使われている、実際の麦芽(二条大麦)はこちら。
そして発酵へと進みます。
この段階で麦芽の酵素が働き、デンプンを糖分へと変化させていきます。
下の写真が、発酵槽です。
とても大きな槽で、高さが4.5メートルもあります。
山崎蒸溜所では木の桶を使っていますが、温度の管理が難しいため、珍しい造り方とも言えます。
木の桶を使っている理由は、木に空気中の良質な乳酸菌が住み着くため、ウイスキーが個性的な味わいへと育つからなんです。
次の蒸留工程で、一気に7%から70%まで度数を上げるんです
蒸留
下の写真はウイスキーを蒸留する、蒸留釜です。
蒸留とは、液体を熱したときに発生する蒸気(湯気)を集め、それらを冷やし、再び液体へと変化させるという意味です。
なぜ蒸留という工程を踏むのかと言うと、より純度(度数)の高いアルコールを生み出すためなんです。
さらに詳しくみていきましょう。
水の沸点は100℃ですが、アルコールの沸点は78℃です。
ということは、100℃以下~78℃以上の温度にすることで、アルコールだけが沸騰し、蒸気へと変化します。
蒸留することで、不純物が混じっていない純粋なアルコールだけを抽出できるということですね。
ちなみに、蒸留釜から抽出したての、透明なウイスキーのことを「ニューポット」と言います。
下の写真が実際に抽出されている様子です。
ここで純粋なアルコールだけを抽出するので、アルコール度数が一気に跳ね上がります。
なんと、70%近くものアルコール度数があるのです。
このままではアルコールがキツすぎるため、上質な水で薄められ、アルコール度数が調整されていくというわけなんです。
熟成(貯蔵)
この段階で、透明なウイスキーから、馴染みのある琥珀色のウイスキーへと変化していきます。
ウイスキーの熟成にはピークがあるため、寝かせれば寝かせるほど美味しくなるというわけではないのですが、10年以上寝かされるウイスキーも珍しくなく、ウイスキー造りへの情熱が垣間見えます。
長く貯蔵させることにより、ウイスキーも徐々に蒸発し、樽の中身が少しずつ目減りしていきます。
この減少を「蒸散」と言って、年間2~3%程減っていきます。
ちなみに、ウイスキーの本場スコットランドでは、ウイスキーの目減りのことを「天使の取り分」と言います。
ウイスキーの樽には天使が住み着いていて、天使に分け前を与えているからこそ、美味しいウイスキーになるんだと、考えられているんです。
天使の助けがあってこそのウイスキー造りという、とても素敵な考え方ですね。
また、貯蔵に使われる樽にも、様々な種類があります。
アメリカ産のホワイトオークで造られる、「バーレル」「ホッグスヘッド」、日本で造られる「ミズナラ樽」、シェリー酒で使われた後の「シェリー樽」、そしてワインで使われた後の「ワイン樽」など。
熟成に使う樽によって、ウイスキーの個性が変わるのも、面白いところです。
この工程の後は、いよいよヴァッティング、ブレンドへと進みます。
ヴァッティング・ブレンド
モルト原酒同士をヴァッティングして、シングルモルトが造られたり、モルト原酒にグレーン原酒をブレンドし、ブレンデッドウイスキーが造られます。
これらのヴァッティングや、ブレンドをする職人のことを「ブレンダー」と呼びます。
まさにウイスキーの仕上がりの鍵を握る人たちですね。
ちなみに、樽で貯蔵をしているウイスキーの、味のピークを確認しているのもブレンダーで、1日に200~300もの樽をテイスティング(試飲)しているそうです。
下の写真は、ニューポットの味をブレンダーがテイスティングしている様子です。
※本坊酒造信州マルス蒸留所にて撮影。
最後にちょっとした豆知識ですが、ウイスキーのラベルに表記されている年数表記は、○○年以上貯蔵されたモルト原酒のみでつくられている、という意味です。
貯蔵の最低年数ということですので、さらに寝かされたモルト原酒もつかわれているのです。
こうして、改めてウイスキーについて知ると、その奥深さに驚かされますね。
ウイスキーには、数多の職人たちの情熱と歴史があるのです。
そんな多種多様なウイスキーの中から、自分にピッタリな1本に出会ったときは、たまらなく嬉しく、幸せな時間が過ごせます。
皆さまがそんな出会いをできることを、心から祈っています。
ちなみに、ウイスキーに合うおつまみはこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。